天高く馬肥ゆる秋、そして新米の季節。世間は 令和の米騒動 の最中、ごはん派の皆さま、いかがおすごしでしょうか。
本日のコラム担当は、炊飯器を10年以上前に手放した F です。
| 炊飯器を手放し、鍋でごはんを炊く

炊飯器を使わず、鍋でご飯を炊いている理由
●炊飯器は「楽そう」に見えるが、実際は洗う部品が多く、説明書どおりに手入れすると手間がかかる
●コンセントが必要で、蒸気や熱の問題もあり、置き場所が限られる
●本体が重く、気軽に動かせない、場所をとる
●内釜はコーティングが傷みやすく、消耗品なのに高価
→ その点、鍋炊飯は
シンプルで、扱いやすく、気持ちよく続けられているので、自分には合っていたようです。
| 鍋のうつりかわり(試行錯誤の記録)
鍋炊飯にたどり着くまで、鍋選びにはいくつかの試行錯誤がありました。

① ルクルーゼ
●憧れの定番鍋
●吹きこぼれが多く、粒立ちは今ひとつ
●重くて持ちづらく、洗うのが大変
●ホーロー加工のため、こびりつき落としに気を遣う
→ 炊飯には不向きと感じ、調理用へ
② ストウブ
●蓋が重く、吹きこぼれはやや改善
●内側の凹凸でご飯がこびりつき、洗いにくい
●さらに重く、扱いづらさが増した
→ 炊飯からは退き、無水調理向きとして調理用へ
③ 万古焼のごはん鍋(土鍋)
●炊飯用として最も満足度が高かった
●一度にたくさん炊け、冷凍保存に向く
●ご飯を入れたまま冷蔵・レンジ加熱が可能
●軽めで省スペース、価格も手頃
●見た目も主張しすぎず、キッチンになじむ
●吹きこぼれはあるが許容範囲
デメリットとしては、
●底が濡れると火にかけられない
●割れないよう洗う際に気を遣う
●重さがある
それでも長く愛用していましたが、手や指、手首の不調が続いた時期に洗うのが負担となり、この土鍋は炊飯用から卒業。
→ 現在は、奥園流の小豆煮などで時々登場しています。

| 炊飯鍋放浪の旅 ― たどりついた終着点
軽くて、扱いやすく、それでいて美味しく炊ける鍋を探し続け、たどり着いたのが、

ウルシヤマ金属工業「釜炊き三昧 極」

もともと同社のフライパンを使っており、問い合わせをした際に偶然知ったのが出会いのきっかけです。
使ってみて感じたこと
アルミ素材でとても軽く、5合炊きでもコンパクト
●金属製なので、過度な気遣いが不要で扱いが楽
●ハカマ状の吹きこぼれ受け付きで、吹きこぼれてもコンロが汚れにくい
●専用の重い蓋のおかげで吹きこぼれ自体が少なく、ほどよく圧がかかる
●意外にもデザイン性があり、キッチンに置いても絵になる
●お米が立ち、つやつやで、驚くほど美味しく炊ける
さらに決定打となったのが、ガスコンロの自動炊飯機能が使えること。

火をつけるだけで、火加減から蒸らしまで自動。
土鍋では活かせなかった機能が、ここでようやく日の目を見ました。
楽なのに、とびきり美味しい。いつものお米が、まるで高級米になったかのようです。
まさに――
「やっと出会えた」
そう思える、炊飯鍋の終着点でした。
| 自宅精米のすすめ ― お得で美味しい理由
我が家では、お米は玄米で購入しています。理由は、シンプルです。

●精米済みの白米より、価格が抑えられる
●玄米は外皮(ぬか層・胚芽)に守られており、酸化や虫害に強く、保存性が高い
●白米のように「早く食べきらなければ」と焦らなくてよい
美味しくお米を食べたいのに、消費期限に追われるのは、少し本末転倒ですよね。
その点、玄米なら必要な分だけ自家精米。

2011年から使っている家庭用精米機
精米したてを炊くと、いつものお米でも驚くほど美味しく感じられます。
とくに共働きのご家庭では、安価・長持ち・虫に強いという点で、現実的で心強い選択肢になるはずです。
「手をかけすぎず、ちゃんと美味しい」
自宅精米は、そんな暮らしにぴったりの方法だと思います。
| 土井さんの「洗い米」が、暮らしをさらに楽にする
我が家ではさらに、
料理研究家・土井義晴さんが提唱されている
「洗い米」

を取り入れています。いわば、自家製の無洗米。これが本当に、美味しいのです。
多少の下準備は必要ですが、数日分をまとめて仕込めるのがポイント。
●1回分ずつ保存袋に分けて冷蔵保存
●炊くときは「洗い米」とほぼ同量の水を鍋に入れるだけ
●炊飯器の場合は「早炊き」でOKとのこと
手間は最初だけ。あとは、驚くほど気楽です。我が家では、洗い方も水加減も色々試し、自分たちに合うよう少しずつ調整しています。
正解がひとつではない、その自由さも魅力。
高価な炊飯器を使わなくても、手をかけすぎなくても、ごはんはちゃんと美味しくなる。
鍋炊飯、玄米、自家精米、そして洗い米。
どれも特別なことではなく、「無理なく続けられる工夫」の積み重ねです。
土井さんの「洗い米」、よろしければ調べて一度、試してみてください。
いつものごはんが、きっと少し楽しくなります。


